上記写真は㈱清武建設の注文住宅で瓦屋根を施工する様子です。
金属屋根と瓦屋根の比較
金属屋根
- 耐火性
火の拡散を防ぐ効果があり、耐火性に優れている。 - 耐久性
使用する金属の種類によるが、最大で約40年の耐久年数がある。
(例:ガルバリウム鋼板、SGL鋼板、ステンレス鋼板など) - 重さ
瓦屋根の2割程度と非常に軽量で、建物への負担が少ない。 - メンテナンス性
サビや傷がある場合は塗装による定期的なメンテナンスが必要。 - 防災性
地震や火災時に屋根が飛び散ったり崩れるリスクが少ない。 - シックハウス対策
薄い素材を使用するため、下地には構造用合板などの平滑な面を確保した素材が使われることが多い。構造用合板は、薄い板材を複数枚、接着剤で貼り合わせて形成されており、接着剤が腐ると構造用合板の用途を成さなくなる。そのため、接着剤の防腐剤としてホルマリンが使用されている。そのホルマリンが気化すると、シックハウス症候群の原因になる為、配慮した設計が求められる。
瓦屋根
- 耐火性
耐火性はあるが、火災時に瓦が割れたり落ちたりするリスクがある。 - 耐久性
非常に高く、100年以上の寿命を持つ場合もある。 - 重さ
重量があるため、地震の揺れに対して弱いという見方もあるが、
確認申請では、構造強度を高めた設計が求められているため、瓦屋根を採用する木造住宅は構造強度が高い基準を満たしている。 - メンテナンス性
再塗装の必要がなく、基本的にメンテナンス費用は抑えられる。 - 防災性
近年の瓦葺き屋根で採用されている「防災陶器瓦」の場合、瓦形状の改良と施工方法の改善で、瓦の落下リスクは激減し、金属葺きと比較して、防災性が下がるとは言えない。 - シックハウス対策
下地として本物の杉板などの自然素材を使用することができ、シックハウス症候群のリスクが低減されるため、健康面での配慮がされやすい。
比較のポイント
- 耐久性重視なら
→ 長期間使える瓦屋根が優れている。 - 軽量性と耐震性重視なら
→ 金属屋根が適している。 - メンテナンス頻度を抑えたい場合
→ 再塗装が不要な瓦屋根が便利。 - 防災対策や軽い屋根が必要な地域では
→ 火の拡散を防ぎ、軽量な金属屋根が有利。 - シックハウスを考慮する場合
→ 下地に杉板などの自然素材を使用できる瓦屋根が適している。
金属屋根と瓦屋根は、それぞれの特徴を理解したうえで、住む人の健康や住環境、地域特性に応じて選択することが大切です。
上記写真は㈱清武建設の注文住宅で瓦屋根を選択した物件です。
上記写真は㈱清武建設の注文住宅で金属屋根を選択した物件です。
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